Windows 10 に正式版 WSL2 をインストールしてみる
はじめに
WSL2 が正式リリースされましたね。
インストール方法はWindows Subsystem for Linux (WSL) を Windows 10 にインストールする | Microsoft Docsで案内されているのですが、いくつかつまづいたポイントがあったので手順を残しておきます。
導入する前に確認すること
OS のバージョン
WSL2 の正式版が使えるのは、「Windows 10 2004 May 2020 Update」適用後です。まずは自分のOSがアップデート済みかを確認しましょう。
Win + R
を押して出てきたダイアログに winver
と入力してOKを押します。
OSの情報が確認できます。
ここで赤枠でかこった Version 情報が、Version 2004 (OS Build 19041) 以降になっていれば大丈夫です。 (言語設定を英語にしているので、日本語設定の場合とは文言が多少違うかもしれません。)
アップデートは段階的に自動で配信されるそうなので、タイミングによってはまだバージョンが上がっていない場合もあると思います。 配信されるまで待ってもよいですが、手動でアップデートすることもできます。
こちらのページで「今すぐアップデート」ボタンを押すと、アップデートアシスタントツールがダウンロードできます。 Windows10Upgrade9252.exe を実行すると、アップデート可能かを診断してくれて、そのまま手順を進めるとアップデートできます。
CPUの仮想化機能が有効か
WSL2 は CPU の仮想化機能が有効になっていないと動作しません。私はこの設定ができておらずつまづきました。(公式ページをよく読めば、下の方に書いてあったんですけどね)
この機能が ON になっているかどうか確認してみましょう。タスクマネージャーのパフォーマンスタブを開き、CPU の項目を見てみます。
Virtualization(仮想化)の項目が無効になっている場合は、BIOSの設定から有効化する必要があります。
有効化する方法は、CPU ・マザーボードのメーカーによって違うのですが、以下のページで各OS・各CPU・各BIOSの場合の手順をまとめてくれています。(すごい!)
仮想化設定を有効化できたら、あとはわりと簡単です。
導入手順
ここまできたらあとは公式ページの手順をなぞっていくだけなので、公式ページをみたほうが早いかもしれません。
一応、手順を書いておきます。
Powershellを管理者モードで実行し、以下のコマンドを順に実行します。
WSL の機能を有効化する
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
WSL2 に更新する
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
ここで一旦PCを再起動します。
WSL2 を既定のバージョンとして設定する
wsl --set-default-version 2
このコマンドを実行したときに以下の警告が出てくるかもしれませんが、気にせず先に進んでも大丈夫でした。
For information on key differences with WSL 2 please visit https://aka.ms/wsl2
Linux ディストリビューションをインストールする
Microsoft Store を開き、linux
で検索すると色々なディストリビューションが出てくるので、希望のものをインストールします。
これで完了です!
おわりに
お疲れさまでした。
WSL2、まだちょっと使ってみたくらいですが、WSL1よりサクサクでいい感じです。 今後のアップデートで CUDA もサポートされる予定だそうで、楽しみです~。